「家のなかにずっといすぎるのは、実はストレスかも・・、笑。」
そんな原さんは、3人の子どもを育てるなかで主婦が普段経験する
地域活動に積極的に参加をし、PTAなどの役割を果たしてきた。
いま、ドリマ先生として、学校以外の場でも
子どもが育つために必要な環境作りを提案するなかで
「こんなにも主婦の経験が仕事に活きるなんて!」と、感じている。
いままでどおり家族のシアワセを第一に考えながら
今度は、世のなかの「お母さん」をもっと応援していきたいと、思っている。
子育てにたっぷり費やした20代。30歳を迎えて、なにか子育てや家事と両立してできることはないものかと考えた。 「子どもたちが大きくなっていく姿をみて、これから彼らが私の手から離れていったときに、はてどうしよう!?って、思ったんです。 ○○ちゃんのママというよりも、もっと自分でなにかしてみたかった。 私になにができるかなと思っていたときに、結婚前から趣味で続けてきた「着付け」のお教室なら自宅でできる! そう思い立って・・早速、着付講師の免状をとりにいきました。」 もともと人が好きで友達も多かった原さんの「着付け教室」はママの間でとても人気だった。 「一番下の子どもが幼稚園に入った頃。 少し時間に余裕ができたからなにか習い事がしたいなっていう周りのママたちの声が多くて、興味のある方をお誘いしていました。 ご自身のお出かけの着物もそうなんですが、子どもに浴衣を着せてあげられるようになって嬉しい!と喜んでいただけたようなんです」 また、ふとしたきっかけで知り合った接客業の女性たちの個人レッスンも頻繁に行っていたという。 「何日間か通って、ちゃんと自分で着られるようになるまで教える、というスタイルで、クラブを経営されている女性などにもお声がけをいただいていましたね」
そんな、たくさんの女性たちと接するなかで、原さんは「人の悩みを聞く時の(自分自身の)姿勢に疑問を持ち始めた」という。 「私はちゃんと相手の話が聞けているのかな・・?もっと正しい話の聞き方を学びたい!と、思うようになったんです。 そこで、ネットで検索して産業カウンセラーの養成講座に通いはじめました。 講座には年齢も業種もさまざまな人たちが集まっていて、すごく刺激を受けました。 まさに第二の社会人デビューというか・・・」 聞く力がついたり、自己分析の役に立ったりなど自分自身の変化はありましたが、基本的には、心理学や医学的な学問の要素が強かったので、もっと身近なところで学んだことを活かして、社会の役に立てることはないかなと、情報を集めるようになりました」
そこで出会ったのが"ドリームマップ"。
きっかけは、商工会の主催する女性起業家セミナーだったという。
「講師でエ・ム・ズの秋田社長がいらしていて、コーチングを取り入れた夢の目標達成ツールのお話をしていたんです。
コーチングの考え方に興味を持ったのと、なんというか、働く女性として肩の力がよい具合に抜けた彼女の話を聞いていてとても共感したんです。
ああ、これは面白いぞ!って」早速、ICPの講座を受講した原さんは、タイミングよく、経済産業省の「起業家教育促進事業」のプログラムとして採択されたドリームマップの講師(ドリマ先生)として、デビューを果たすことになる。
「週に1回は日本のどこかの学校でドリマ先生として子どもたちと一緒にドリームマップを作っていましたね。
いままで新幹線に乗って出張するお仕事の経験なんてしたことがなかったので、それだけでも旅行気分で楽しかったのに、ドリームマップの授業では、子どもたちが本当にいきいきと夢を描いて笑顔で発表する姿を見て人生観が変わるようなパワーをもらいました。
目標を実現したいと目を輝かせている子どものエネルギーに触れて、自分自身も、やろうと思えば何でもできるんだ!って考えるようになりました」
現在は、「起業家教育促進事業」のプログラムも終了し、また新しい取組みに携わっている原さん。 地元の行政との協働事業や、小・中学校でのキャリア教育や子育てコーチング、研修など「ドリマ先生」として登場する場面は多いという。 「2007年は地元海部郡甚目寺町の内閣府ネットワーク形成事業を行いました。 ICP卒業生のNPO法人ママ・ぷらす代表の川原史子さんに協力していただいて、ドリームマップを活かし、子どもから大人まで『将来の夢』や『理想のまちづくり』『この町に住んで感じること』等のコトバを集めていったんです。 自分の住む町でこんなことができるなんて思ってもみなかったのですごく嬉しいですし、達成感がありました。 地域やPTAのお友達にも協力してもらって実現することができたのですが、この活動を通してドリームマップを知った方々から、うちでもやって欲しい!とご依頼をいただくようになり、ひとつひとつの仕事が繋がっていくのだな・・と実感しています」
今後は、主婦として、ドリマ先生として、着付けの先生として、世のなかの「お母さん」を応援していきたいという原さん。
「いま仕事をしていて、主婦の経験ってそのまま社会に活かせることばかり!と感じています。
ご近所とのお付き合いだって、幼稚園や学校での役割だってとっても大変だし、みんな頑張っている。
たとえば子どもが手を離れるタイミングにでも、自分を見つめなおす時間を作って興味のあることを勉強したり、得意分野をのばしたり、なにかに挑戦してみたり・・・。
ドリームマップはそれぞれがオリジナルな生き方をするためのひとつのツール。
ドリームマップで女性たちの一歩を応援していけたら嬉しいですね」


ドリマ先生
原 絹代(はらきぬよ)さん
「カウンセリング」と「コーチング」を専門とした人材開発研修講師として、新人研修から経営トップまで対象を問わないコミュニケーション研修、女性向けスキルアップセミナーを担当。 近年ニーズの高まっている小・中・高校、専門学校での「キャリア教育」では、県内外を問わず授業へ出向いている。 3人の子どもを育てた経験を活かし、「子育てコーチング」のコラムを執筆するなど幅広い活動を行っている。 その他、きもの着付け講師として12年のキャリアを持ち、現在は出張講師を中心に活躍中。